1. ホーム
  2. 最新情報一覧
  3. 2017/1/1 近藤理事長 年頭所感

アーカイブ

最新情報

2017/1/1 近藤理事長 年頭所感

写真:2017-01-01 近藤理事長 年頭所感

時計販売、時計修理を強力に推進すべく、
 2つの特別委員会を設置、活動を開始

 ジョウ・ジャパン組合員の皆様、関係業界の皆様、謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 昨年は、年初より世界同時株安が続き、中国の経済状況の減速や英国のEU離脱、さらにアメリカ大統領選挙による混乱など、世界的に見て、劇的な変化が数多くあった年となりました。国内では、熊本を襲った震災や、訪日観光客による需要の停滞、為替相場の変動など消費拡大に影響を与える不安定要素が多い年だったと思います。
 時計市場に目を向けると、訪日観光客による需要の停滞や、国内消費の低迷などもあり、国産時計メーカーも含め、縮小傾向にあると思われます。これは私ども中小の時計専門店では、さらに色濃く影響しております。腕時計だけを見てみると、高価格帯から中価格帯までの商品に限らず幅広い価格帯の商品において、百貨店やメーカー直営店をはじめ、全国に展開する家電量販店、カメラ量販店、さらに、テレビやネットなどによる通販業者などもライバルとなっているのが現況です。
 こうした状況を鑑み、今後、全日本時計宝飾眼鏡小売協同組合として何をすべきかを考えた結果、やはり時計販売と時計修理・電池交換の二本柱をしっかりと据えなくてはならないとの結論に達しました。時計販売に関しましては、現在、それぞれのお店におかれまして仕入をされているかと存じますが、将来的には時計小売店が集まって行なう共同仕入によるシステムをご活用頂けるようにならなければいけないと思います。そしてもうひとつ、時計販売と一対である時計修理・電池交換につきましては、2012年に発足、活動しております『時計修理技能士会』の積極的なご活用を重ねて訴えてまいりたいと考えております。時計修理に関しましては、超高精度時計、ソーラーウオッチ、GPSソーラーウオッチなど日々進化する時計が販売されるようになってきており、店舗での修理が難しくなってきている状況にあります。こうした時計に対する修理についても、『時計修理技能士会』をご活用いただければ、消費者の方々からの信用、信頼を得ることができ、利益につなげていただけるとかと思っております。
 この時計販売、時計修理の2つの柱を強力に推進すべく、昨年末「技能推進特別委員会」と「企画推進特別委員会」のプロジェクトをスタートさせました。2つの委員会は、組合員の中でも積極的に事業を進められている方から委員を選出し、時計専門店が抱えている課題について協議していただきます。「技能推進特別委員会」では、時計技術だけにこだわらない時計専門店に必要とされるスキル(接客や販売知識などを含めた)についても検討を重ね、組合員の皆様に提案させていただくつもりです。そして、「企画推進特別委員会」では「技能推進特別委員会」において協議された取り組みについて、ポスターやステッカー、さらには講習会など、形として組合員の皆様にご提案していこうと考えております。とにかく、両特別委員会の連携を密にして、時計専門店の存在意義を含め、今後の事業に取り組んでいただけるよう考えております。

 このほか、関係団体につきましては、宝飾では一般社団法人日本ジュエリー協会が実施しておりますジュエリーコーディネーター制度を、眼鏡では公益社団法人日本眼鏡技術者協会の認定眼鏡士制度を支持しながら、連携を深めてまいりますのは、これまで同様でございます。

 末筆とはなりましたが、業界の皆様の一層のご繁栄とご健勝を祈念し、業界の皆様のご協力ご指導をお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせて頂きます。

 2017年(平成29年)1月1日

 全日本時計宝飾眼鏡小売協同組合 理事長 近藤千佳之

ページの先頭へ