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2016/1/1 近藤千佳之理事長 新年あいさつ

写真:2016-01-01 近藤千佳之理事長 新年あいさつ

共同仕入による時計販売
 技能士会による時計修理
 二本柱を根幹に活動を継続

 ジョウ・ジャパン組合員の皆様、関係業界の皆様、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 昨年は、国内の景気動向は堅調に推移した一方、海外ではさまざまな不安定要素も見られた一年となりました。時計市場に目を向けると、本物の価値を求めるお客様に加え、インバウンド需要の後押しもあり、中高価格帯を中心に大変好調に推移しているとお聞きしています。しかしながら私ども中小の時計専門店では、いまだこの好景気が実感としては伝わってきておりません。腕時計だけを例にすれば、高級腕時計では百貨店やメーカーによる直営店がライバルとなり、中価格帯までの商品では全国に展開する家電量販、カメラ量販がライバルとなっております。さらに昨今は、テレビやネットによる通販も盛況を極め、我々時計専門店は厳しい景況に置かれているのが現実であり、業界内に著しい格差が見られるようになった一年でもありました。
 とは言え、私どもは事業協同組合である限り、『時計小売専門店』としての事業の継続を念頭に置きつつ、前進せねばなりません。非常に厳しい景況の中、組合員様のお力添えをいただきながら、私自身が奮起し、できる限り頑張る決意でおります。
 時計小売専門店が置かれた厳しい状況を打破するためは何をおいても時計を販売しなくてはなりません。そこで我々が何をすべきか?ということで、昨年8月に皆様の店舗において販売される商品(ウオッチ、クロック、眼鏡、宝飾品など)を共同仕入できるように、仕入三社(ウオッチ・ジャパン㈱、ジュエリー・アンド・ワールドタイム㈱、オプト・ジャパン㈱)の新規株主の募集を開始いたしました。この共同仕入によるシステムをご利用いただければ、支払条件などにおいてさまざまな特典をご享受いただけ、積極的な仕入を実現できると考えております。一人一人は小さな『時計小売専門店』であっても、団結してひとつになることで、メーカーに対しても“物言える存在”になることができます。もちろんこれは時計メーカーだけに限られたことではなく、眼鏡のレンズ、フレームのメーカー、宝飾メーカーにも通じるものと思っております。そのためにもまずは、全国の組合員の皆様が共同仕入事業に対してご興味を持っていただくことが重要となります。今後は機関紙である『新報』をはじめ、少しでも皆様に共同仕入の内容を知っていただくべく方策を講じてまいる所存です。もちろん、事務局などにお問い合わせいただいてもご説明するよう指導してまいります。
 そしてもうひとつが、販売と一対になっている時計修理でございます。こちらは2012年に誕生しました『時計修理技能士会』が機能しており、店舗での修理が難しくなってきている超高精度時計、ソーラーウオッチ、GPSソーラーウオッチなど日々進化する時計にも最新の設備と技術をもって対応しております。もちろんウオッチ以外のクロックにおきましても指定修理業者との提携を蜜にしておりますので、お客様の大切な時計をひとつでも多くお預かりいただき、修理を受注して事業の柱のひとつに据えていただければと考えております。こちらも、まだまだ全国の組合員が団結する必要がございますので、ご加入ご利用頂いておりません組合員の方のご加入をお待ちしております。
 このほか、関係いたします諸団体につきましては、例年同様、宝飾では、一般社団法人日本ジュエリー協会が実施しておりますジュエリーコーディネーター資格を支持し、資格取得を推進してまいります。眼鏡では、眼鏡技術者国家資格推進機構が中心となって活動されている懸案事項の国家資格取得の趣旨に賛同し、全日本時計宝飾眼鏡小売協同組合として協力できることを模索しながら、できる限り連携をとらせていただきつつ、推進するのはこれまで通りでございます。さらに公益社団法人日本眼鏡技術者協会の認定眼鏡士制度を推進しながら、組合員に対して生涯教育の告知などに努めてまいります。
 末筆とはなりましたが、業界の皆様の一層のご繁栄とご健勝を祈念し、業界の皆様のご協力ご指導をお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせて頂きます。

2016年(平成28年)1月1日

全日本時計宝飾眼鏡小売協同組合 理事長 近藤千佳之

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